こんにちは。惠仁クリニック院長の渋田です。
1年の締めくくりと新しい年のはじまり。
年末年始は、多くの人にとって「気が緩む時期」「生活が乱れやすい時期」でもあります。
仕事納め、大掃除、帰省、買い出し、忘年会や新年会──
日々のリズムが崩れる中で、「つい夜更かしをしてしまった」「つい食べすぎてしまった」という声が多くなるのもこの時期です。
今回は、年末年始に体調を崩しやすい背景と、医師としておすすめする体調管理の工夫をお伝えします。ぜひ、日々の過ごし方の参考にしていただき、ご家族みなさまで健やかな年越しをお迎えください。
◆ なぜ年末年始は体調を崩しやすい?
🔹 主な原因は以下の4つ
| 原因 | 内容 |
|---|---|
| 生活リズムの乱れ | 就寝・起床時間が不規則になり、免疫力が落ちやすくなる |
| 栄養バランスの偏り | 高カロリー・糖質過多の食事が続き、胃腸や肝臓の負担に |
| 寒暖差の影響 | 室内外の温度差が激しく、自律神経が乱れやすい |
| 人との接触機会の増加 | 感染症(風邪、インフルエンザ、ノロウイルスなど)への感染リスクが上がる |
また、年末年始は医療機関が休診になる期間もあるため、「体調が悪くてもすぐに受診できない」という不安も影響します。
早めの対策とセルフケアの準備が重要です。
◆ 医師がすすめる!年末年始の体調管理チェックリスト
以下のような習慣を心がけることで、年末年始の体調トラブルは予防できます。
✅ 睡眠
- 毎日6〜7時間以上を確保
- 休日でも朝の起床時間は一定にすると体調が安定しやすい
✅ 食事
- 外食やごちそうが続いた翌日は、和食中心の軽めのメニューに
- 食べすぎ・飲みすぎの翌日に絶食はNG、消化によいものを少量ずつ
✅ 水分補給
- アルコールや甘いジュースを飲む機会が増える季節
→ 意識的に“水”や“白湯”で水分補給を行いましょう(1日1.5〜2L)
✅ 防寒と温活
- 首・手首・足首を温める“3首ケア”を意識すると冷え対策に
- お風呂はシャワーだけで済まさず、湯船で血行促進を
◆ 帰省やイベント時の感染症対策にも注意を
年末年始は、家族や親戚が集まる・人混みに出かける機会が増えます。
特に高齢者や持病のある方と接する際は、感染予防への配慮を大切にしましょう。
感染予防の3つの基本
- 手洗い・手指消毒(帰宅時・食事前など)
- マスク着用(特に人混みや屋内イベント時)
- 十分な換気と加湿(湿度40〜60%を保つ)
また、「少し喉が痛い」「だるい気がする」と感じた場合は、無理をせず予定を調整し、静養を優先しましょう。インフルエンザや感染性胃腸炎は発症から数時間〜数日で急激に悪化することがあります。
◆ 高齢者・小さなお子さんとの過ごし方で気をつけたいこと
冬の寒さや乾燥は、特に高齢者や乳幼児の体調に大きく影響します。
| 対象 | 配慮すべき点 |
|---|---|
| 👵 高齢者 | 寒暖差による血圧変動や転倒リスク。加湿・室温管理・足元の防寒を徹底 |
| 👶 乳幼児 | 乾燥による風邪・鼻づまり・発熱に注意。加湿と水分補給が重要 |
また、感染症が流行している時期には、親がウイルスを家庭に持ち込まないよう工夫も必要です。家に入る前に手洗いや着替えを済ませる・換気をこまめに行うなど、ご家族全体での意識が大切です。
◆ 年始の“だるさ”を防ぐ生活リズムのリセット術
長期休暇後に「体が重い」「朝がつらい」「眠れない」と感じる方も少なくありません。
これは、生活リズムが乱れたまま新年を迎えることで、自律神経がうまく切り替わらないためです。
年始からの整え方3ステップ
- 朝日を浴びて体内時計をリセット
→ 起きたらカーテンを開けて日光をしっかり浴びる - 朝食を欠かさずにとる
→ 体温が上がり、脳と内臓がスムーズに働きはじめる - 日中は軽く体を動かす
→ こたつ・ソファの“長時間ゴロゴロ”は疲労のもと
◆ 院長からのひとこと|「休むこと」も大事な健康法です
年末年始は「いつもと違う」状況がたくさん重なる時期です。
仕事納めの疲れと、慌ただしい年始の準備で、無意識のうちに体と心に負担がたまっている方も多いものです。
そんなときこそ、“休むこと”そのものを予定に入れておくのがおすすめです。
「予定を詰めすぎず、心にも身体にも余裕を持つ」──。それが、何よりの健康対策になります。もし年末年始明けに「なんとなく調子が悪い」「疲れが取れない」と感じたときは、
無理をせず、ぜひ一度ご相談ください。
惠仁クリニックでは、感染症や内科の不調はもちろん、冬特有の疲れや自律神経のケアにも対応しています。