こんにちは。
 江東区東砂の惠仁クリニック、院長の渋田です。

冬になると「この熱はインフルでしょうか?それともコロナですか?」というご質問を本当によくいただきます。発熱や喉の痛み、咳といった症状はどちらにも見られるため、患者さんご自身で見分けるのはとても難しいのが実情です。

特に流行期には、同じ地域で新型コロナウイルス感染症(以下「コロナ」とします)とインフルエンザが同時に広がることもあり、判断に迷う方が増えます。この記事では、発熱の出方や症状の違いを中心に、コロナとインフルの見分け方、受診の目安を医師の立場から解説します。


コロナとインフルの発熱の違い|熱の出方に注目

まず多くの方が気にされるのが「熱の違い」です。コロナとインフルでは、発熱の仕方にある程度の傾向があります。

インフルエンザは、急激に高熱が出るのが特徴です。一方でコロナは、高熱の場合もあれば微熱が続くケースもあり、個人差が大きい点が特徴です。


 インフルエンザの発熱の特徴

インフルエンザでは、発症と同時に38〜40℃の高熱が出ることが多く、「朝は元気だったのに夕方には動けないほどつらい」という経過をたどることがあります。
寒気や関節痛、全身のだるさが強く、熱の勢いが急なのが大きな特徴です。


 新型コロナウイルス感染症の発熱の特徴

コロナの発熱は幅が広く、37℃台の微熱が数日続く方もいれば、38℃以上の高熱が出る方もいます。
発熱がゆっくり始まるケースも多く、「何となくだるい」「少し熱っぽい」という状態が続くことがあります。


コロナとインフルの症状の違い|全身症状・喉・咳の特徴

発熱以外の症状を見ることで、ある程度の違いが見えてきます。ただし、完全に見分けることは難しく、あくまで目安として捉えることが大切です。


■ コロナとインフルの症状比較表

項目インフルエンザ新型コロナウイルス感染症
発熱急な高熱が多い微熱〜高熱まで幅広い
倦怠感非常に強い強いが持続しやすい
喉の痛み中等度強いことが多い
初期から出やすい徐々に出ることが多い
鼻水比較的少ない出る場合もある
味覚・嗅覚異常新型コロナウイルス感染症と比べると少ない出ることがある

症状の組み合わせを見ることで、判断のヒントになります。


全身のだるさ・関節痛の違い|インフルは急激、コロナは持続型

インフルエンザでは、発熱と同時に強い倦怠感や関節痛が一気に現れます。
「体がバラバラになりそう」「立ち上がれないほどつらい」と表現されることもあります。

一方でコロナは、急激というよりも だるさが長く続く 傾向があります。発熱が落ち着いても、数日〜1週間以上、疲労感が残るケースも少なくありません。


喉の痛み・咳の出方の違い|コロナは喉症状が目立つことも

喉の痛みはどちらの感染症でも見られますが、コロナでは比較的強く出ることがあります。
「喉が焼けるように痛い」「飲み込むのがつらい」と訴える方もいらっしゃいます。

咳については、インフルでは初期から出やすく、コロナでは数日遅れて出てくることもあります。ただし個人差が大きく、これだけで判断するのは難しい点に注意が必要です。


コロナとインフルは自分で見分けられる?検査の重要性

ここまで違いをお伝えしましたが、実際には 症状だけで完全に見分けることはできません
特に流行期には、症状がほぼ同じケースも多く見られます。

確定診断には検査が有用です。
「どちらか分からない」という段階で、医療機関に相談することが大切です。


発熱があるときの受診の目安|迷ったら早めに相談を

次のような場合は、早めの受診をおすすめします。


■ 受診を考えるポイント

  • 38℃以上の発熱がある
  • 急激に体調が悪化した
  • 強い倦怠感や関節痛がある
  • 呼吸が苦しい
  • 喉の痛みが非常に強い
  • 家族や職場で感染者が出ている

特に高齢の方や基礎疾患がある方は、重症化予防のためにも早めの相談が安心です。


惠仁クリニックでの対応|コロナ・インフル両方を想定した診療

当院では、発熱の患者さんに対してコロナ・インフル両方を想定した診療を行っています。


■ 当院で行う検査・対応

  • 症状経過の確認、身体診察
  • インフルエンザ・新型コロナウイルス迅速抗原検査
  • 必要に応じた薬の処方
  • 自宅療養のアドバイス

状況に応じて、再診や追加検査のご案内も行います。


まとめ|コロナとインフルは似ているからこそ、早めの相談が大切

コロナとインフルエンザは、発熱や喉の痛みなど似た症状が多く、自己判断が難しい感染症です。「どちらか分からない」と感じた時点で相談することが、周囲への感染拡大防止やご自身の重症化予防につながります。

不安な症状がある場合は、どうぞ遠慮なくご相談ください。
患者さん一人ひとりの状態に合わせて、丁寧に対応いたします。

どうぞ暖かくしてお過ごしください。