こんにちは、惠仁クリニックです。

健康診断で「血糖値が高め」と言われたものの、「症状もないし、大丈夫かな」と思っていませんか?実はこの“高め”の状態は、「糖尿病予備軍(境界型糖尿病)」とされる非常に重要なサインです。

放置してしまうと、数年以内に糖尿病へ進行する可能性があります。
今回は、血糖値が高めなときに知っておきたい基礎知識と、日常生活の工夫、受診の目安について解説します。


血糖値が高めってどれくらい?

血糖値の“高め”とは、次のような数値を指します。

項目正常値境界型(予備軍)糖尿病の診断基準
空腹時血糖99mg/dL以下100〜125mg/dL126mg/dL以上
HbA1c5.5%以下5.6〜6.4%6.5%以上

✅ 「境界型」=糖尿病ではないが、今の生活を続けると将来的に発症するリスクが高い段階。この段階での対応が、健康を守る分岐点になります。


血糖値が高め=糖尿病予備軍?その答えと理由

答え:はい、血糖値が高めと言われたら、多くの場合「糖尿病予備軍」に該当します。

医学的には「境界型糖尿病」や「耐糖能異常」と呼ばれ、糖尿病の診断基準には達していませんが、すでに代謝に異常が起きている状態です。

糖尿病予備軍の方は、以下の特徴を持ちます:

  • 空腹時血糖100〜125mg/dL
  • HbA1c 5.6〜6.4%
  • 食後2時間血糖値が高い(140〜199mg/dL)

日本国内には約1,000万人の予備軍がいるとされ、特に中高年層に多く見られます。

予備軍でも、動脈硬化や網膜症などの初期変化が始まっているケースもあるため、
「予防」ではなく「軽度の異常を管理する段階」と捉えることが重要です。


なぜ放置してはいけないの?

予備軍の段階では症状がなくても、放置すると以下のような問題が起こるリスクがあります。

  • 3〜5年以内に糖尿病を発症する可能性:30〜50%
  • 高血圧・脂質異常・肥満が重なると、心臓・脳の病気リスクも上昇
  • 初期から始まる血管障害(網膜・腎臓・神経)

つまり、“血糖値が高め”と分かった今が、生活を整える最大のチャンスです。


血糖値が高めな人がまず取り組みたい生活習慣

糖尿病予備軍では、薬の前に「生活習慣の見直し」が最も効果的な対策です。

✔ 食事

  • 白米を玄米・もち麦ご飯に変更
  • 野菜を先に食べる「ベジファースト」
  • ジュース・甘いお菓子を少しずつ減らす

✔ 運動

  • ウォーキング・軽い筋トレを週3回以上
  • 「階段を使う」「1駅歩く」など日常動作に工夫を

✔ 睡眠・ストレス

  • 6時間以上の睡眠を確保
  • ストレスでの過食・飲酒を減らす工夫を(例:入浴・深呼吸)

✔ 体重コントロール

  • BMI25以上の方は、5%の減量(例:70kgなら3.5kg)で血糖が改善することが多数報告されています。

受診の目安と内科でできる検査

以下のような方は、一度内科に相談されることをおすすめします。

  • 健診で空腹時血糖100以上/HbA1c 5.6%以上
  • 40歳以上で家族に糖尿病の方がいる
  • 肥満、運動不足、甘い物をよく食べる生活をしている
  • のどが渇く、疲れやすい、頻尿がある

当院では、次のような検査が可能です:

検査内容説明
一般血液検査空腹時血糖・HbA1cなどを確認
尿検査糖の排出や腎機能のチェック
インスリン分泌能早朝空腹時に血液検査を行い、インスリンの分泌が十分であるかをチェック

当院では検査して10分程度で血糖、HbA1cの結果をお知らせできます。


院長からのひとこと

「薬を出されるわけじゃないし…」
「まだ症状が出ていないし…」

そんなふうに感じている方こそ、今が生活を見直す絶好のタイミングです。
血糖値は、いきなり悪くなるのではなく、徐々に上がっていきます。
ですから、早く気づけた方こそ、未来の自分を守れるのです。

惠仁クリニックでは、検査・相談・生活指導まで一貫してサポートしています。
不安なことがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。