こんにちは。惠仁クリニック院長の渋田です。

11月から2月にかけて、空気の乾燥が一段と厳しくなります。
この時期になると、患者さんから「肌がピリピリしてつらい」「朝起きると喉がガラガラ」「マスクで肌荒れが悪化した」などのご相談を多くいただきます。

今回は、冬の乾燥がもたらす“肌荒れ”と“喉の不調”の原因と予防法についてご紹介します。
肌や呼吸器の不調を防ぐことで、風邪やインフルエンザなどの感染症予防にもつながりますので、ぜひ参考にしてみてください。


◆ なぜ冬は肌と喉が乾燥するのか?

冬になると湿度は大きく低下し、室内外にかかわらず乾燥が続きます。

  • 外気:寒冷で湿度が40%以下になる日が多く、皮膚から水分が奪われやすい
  • 室内:暖房によってさらに乾燥が進行(湿度30%台まで下がることも)

この乾燥した空気が肌や喉の粘膜に直接ダメージを与え、以下のような不調を引き起こします。

症状乾燥による影響
肌荒れ・粉吹き・かゆみバリア機能の低下で刺激に敏感に
唇のひび割れ・手指のひび摩擦・水分蒸発による亀裂や炎症
喉のイガイガ・声枯れ粘膜の乾燥で炎症が起きやすくなる
咳や鼻の違和感気道の防御機能が低下する

◆ 冬の肌荒れと喉の不調|5つの具体的な予防法

① 加湿器で室内湿度を調整

  • 最適な湿度は50〜60%
  • 寝室では加湿器を枕元に置くのがおすすめ
  • タオルを干す、湯気の出る湯沸かしポットでも代用可

② 肌の保湿ケアを強化

  • 入浴や洗顔後5分以内に保湿
  • 敏感肌の方は無香料・低刺激タイプがおすすめ

③ こまめな水分補給を意識

  • 喉が渇く前にこまめに飲むことが大切
  • 白湯・ハーブティー・スープ類など、温かい飲み物を活用

④ マスクを正しく選ぶ・使う

  • 不織布マスクで乾燥を防ぐ+肌荒れ予防の素材選びも重要
  • 長時間の使用後は保湿スプレーやワセリンでケア

⑤ 食事で粘膜とうるおいをサポート

栄養素主な働き含まれる食品例
ビタミンA粘膜を守るにんじん・かぼちゃ・レバー
ビタミンCコラーゲン生成ブロッコリー・みかん・いちご
オメガ3脂肪酸炎症抑制と保湿青魚・くるみ・アマニ油

◆ 年齢別に見る乾燥肌・喉のトラブルと注意点

乾燥によるトラブルは、年齢によって起こりやすさや対処法が異なります。

👶 小児・乳幼児

  • 皮膚が薄く敏感で、乾燥に非常に弱い
  • 予防:低刺激の保湿剤を毎日使用/加湿器で室内湿度を保つ

👩 成人

  • ストレスや生活習慣の乱れが影響しやすい
  • 予防:バランスの取れた食生活/保湿+UVケアを習慣に

👵 高齢者

  • 加齢により皮脂分泌が減少し、肌と喉が乾きやすい
  • 予防:こまめな水分摂取/保湿性の高いクリームを使用/室内湿度管理

◆ 肌荒れ・喉の乾燥が病気のサインのことも

乾燥による不調が実は病気の初期症状ということもあります。
以下のような症状がある場合は、医療機関での受診をおすすめします。

症状可能性のある病気
肌の赤み・かゆみ・かさつきが強いアトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎
唇のひび割れが治らない口唇炎、ビタミンB不足
のどの違和感や痛みが長引く咽頭炎、扁桃炎、インフルエンザなど

◆ 院長からのひとこと

冬の乾燥は、目に見えないかたちで少しずつ私たちの体に負担をかけています。
「肌がかさつく」「のどがガラガラする」といった症状は、免疫力の低下や体調不良の前触れかもしれません。

加湿器の使用や保湿ケアに加え、栄養や生活リズムを整えることが大切です。
症状が軽いうちに対策を始めることで、寒い冬をより快適に過ごせます。肌や喉の不調が気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。
惠仁クリニックは、冬の健康をサポートする地域のかかりつけ医として、みなさまをお迎えします。