こんにちは。東砂内科クリニック院長の渋田です。
健康診断の結果を見て、
- 「中性脂肪が高いと言われた」
- 「脂質異常症と書かれていた」
- 「要再検査と言われたけれど症状はない」
- 「食生活を変えた方がいいの?」
と不安に感じていませんか。
中性脂肪は体に必要なエネルギー源ですが、多すぎる状態が続くと、動脈硬化や生活習慣病のリスクを高めることが知られています。
一方で、中性脂肪が高くても自覚症状がほとんどないため、「まだ大丈夫」と放置してしまう方も少なくありません。
この記事では、健康診断結果の見方から放置するリスク、改善のポイントまでわかりやすく解説します。
この記事の内容
健康診断でまず確認したい3つのポイント
健康診断で中性脂肪が高いと言われたら、まず次の3つを確認しましょう。
- 中性脂肪(トリグリセライド:TG)
- 判定区分(A~Eなど)
- LDL・HDLコレステロールの数値
これらをあわせて確認することで、脂質異常症のリスクを把握できます。
① 中性脂肪(TG)
中性脂肪は、食事から摂ったエネルギーを蓄えるために必要な脂質です。
一般的な目安は次のとおりです。
| 中性脂肪(空腹時) | 判定の目安 |
|---|---|
| 149mg/dL以下 | 基準範囲 |
| 150mg/dL以上 | 高中性脂肪血症が疑われる |
※基準値は健診機関によって異なる場合があります。
② 判定区分(A~E)
数値だけでなく判定区分も確認しましょう。
| 判定 | 内容 | 対応 |
|---|---|---|
| A | 異常なし | 次回健診 |
| B | 軽度異常 | 生活習慣を見直す |
| C | 要経過観察 | 再検査を検討 |
| D | 要受診・要精密検査 | 医療機関を受診 |
| E | 要治療 | 医師の治療を開始 |
「要受診」「要精密検査」と判定された場合は、放置せず受診しましょう。
③ LDL・HDLコレステロールも確認する
中性脂肪だけでなく、
- LDLコレステロール(悪玉)
- HDLコレステロール(善玉)
も一緒に確認することが大切です。
複数の項目に異常がある場合は、動脈硬化のリスクが高まるため、早めの対策が必要です。
「要再検査」「要精密検査」と書かれていたらどうする?
中性脂肪は、前日の食事や飲酒の影響を受けやすい検査項目です。
そのため、一度高かっただけで治療が必要になるとは限りません。
しかし、高い状態が続く場合は原因を確認することが大切です。
一般的には次のように対応します。
要経過観察の場合
- 食生活や運動習慣を見直す
- 数か月後に再検査
要精密検査の場合
- 内科を受診
- 血液検査で脂質の状態を再確認
- 必要に応じて治療を開始
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中性脂肪が高くなる主な原因
中性脂肪は生活習慣の影響を受けやすい項目です。
主な原因は次のとおりです。
- 食べ過ぎ
- 甘い飲み物やお菓子の摂り過ぎ
- アルコールの飲み過ぎ
- 運動不足
- 肥満
- 糖尿病
- 遺伝的な体質
特に、糖質やアルコールの摂り過ぎは中性脂肪を上げる大きな要因です。
放置するとどうなる?
中性脂肪が高い状態が続くと、動脈硬化が進みやすくなります。
その結果、
- 心筋梗塞
- 脳梗塞
- 脂肪肝
- メタボリックシンドローム
などのリスクが高まります。
また、中性脂肪が非常に高い場合には、急性膵炎を起こすこともあるため注意が必要です。
今日からできる改善のポイント
生活習慣を見直すことで、中性脂肪は改善が期待できます。
食事
- 腹八分目を心がける
- 甘い飲み物やお菓子を控える
- 白米やパンの食べ過ぎに注意する
- 魚や大豆製品、野菜を積極的に取り入れる
飲酒
アルコールは中性脂肪を上げやすいため、飲み過ぎを避け、休肝日を設けましょう。
運動
ウォーキングなどの有酸素運動を1日20〜30分程度続けることがおすすめです。
体重管理
体重を3〜5%減らすだけでも、中性脂肪の改善が期待できます。
こんな場合は早めに受診しましょう
次のような方は、早めに内科を受診しましょう。
- 健康診断で「要受診」「要精密検査」と判定された
- 中性脂肪が150mg/dL以上の状態が続いている
- LDLコレステロールや血糖値も高い
- 毎年中性脂肪が高いと指摘されている
- 肥満や糖尿病、高血圧がある
よくある質問
Q. 中性脂肪が高いとすぐ薬が必要ですか?
必ずしも薬が必要とは限りません。まずは生活習慣の改善を行い、必要に応じて治療を検討します。
Q. コレステロールと中性脂肪は何が違うのですか?
コレステロールは細胞やホルモンの材料となる脂質、中性脂肪はエネルギーを蓄える脂質です。どちらも高い状態が続くと動脈硬化のリスクが高まります。
Q. お酒をやめれば改善しますか?
飲酒量を減らすことで改善する方もいますが、食事や運動もあわせて見直すことが大切です。
Q. 痩せていても中性脂肪は高くなりますか?
はい。食生活や飲酒習慣、体質などが原因で、やせている方でも高くなることがあります。
Q. 毎年少し高いだけですが受診した方がよいですか?
毎年異常を指摘されている場合は、一度詳しく検査を受けることをおすすめします。
まとめ
健康診断で中性脂肪が高いと指摘されても、すぐに症状が現れることはほとんどありません。
しかし、放置すると動脈硬化や脂肪肝、メタボリックシンドロームなどにつながる可能性があります。
健康診断をきっかけに食生活や運動習慣を見直し、必要に応じて医療機関で相談しましょう。
江東区で健康診断後の再検査をご希望の方は東砂内科クリニックへ
東砂内科クリニックでは、健康診断で「中性脂肪が高い」と指摘された方の再検査や、脂質異常症・生活習慣病の診療を行っています。
健康診断結果をもとに生活習慣を丁寧に確認し、一人ひとりに合わせた改善方法をご提案します。
「毎年中性脂肪が高いと言われる」「食事や運動を見直したい」という方も、お気軽にご相談ください。
【オンライン診療・診療予約は下記から】当院の診療予約ページでは、オンライン診療・来院診療のいずれもご予約いただけます。ご都合に合わせてご利用ください。

著者プロフィール

東砂内科クリニック 院長 渋田 拓也(しぶた たくや)
地域の皆さまが安心して相談できる「かかりつけ医」を目指し、一般内科をはじめ、生活習慣病(高血圧・糖尿病・脂質異常症)、発熱外来、健康診断、予防接種など幅広い診療を行っています。医療情報は日々更新されるため、本コラムでは最新の知見やガイドラインを参考に、正確で分かりやすい情報の発信に努めています。健康に関する不安や気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
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