こんにちは。東砂内科クリニック院長の渋田です。

健康診断の結果を見て、

  • 「血圧が高いと言われた」
  • 「要再検査と書かれていた」
  • 「病院で測ると高いけれど、家では普通」
  • 「薬を飲まなければいけないの?」

と不安に感じていませんか。

血圧は、その日の体調や緊張、睡眠不足などによって変動します。そのため、健康診断で一度高かっただけで高血圧と診断されるわけではありません。

一方で、高血圧を放置すると、心筋梗塞や脳卒中、腎臓病などの重大な病気につながる可能性があります。

この記事では、健康診断結果の見方や家庭血圧の正しい測り方、高血圧対策についてわかりやすく解説します。


健康診断でまず確認したい3つのポイント

健康診断で血圧が高いと言われたら、次の3つを確認しましょう。

  • 血圧の数値
  • 判定区分(A~Eなど)
  • 過去の健康診断結果との比較

これらを確認することで、受診の必要性や今後の対応が分かります。


① 血圧の数値

血圧は「収縮期血圧(上の血圧)」と「拡張期血圧(下の血圧)」で表されます。

一般的な目安は次のとおりです。

健診時の血圧判定の目安
120/80mmHg未満正常
120~129/<80mmHgやや高め
130~139 または 80~89mmHg高値血圧
140/90mmHg以上高血圧が疑われる

※判定基準は健診機関によって異なる場合があります。


② 判定区分(A~E)

数値だけでなく、判定区分も確認しましょう。

判定内容対応
A異常なし次回健診
B軽度異常生活習慣を見直す
C要経過観察家庭血圧を測定し再評価
D要受診・要精密検査医療機関を受診
E要治療医師の治療を開始

③ 過去の健診結果と比べる

毎年少しずつ血圧が高くなっている場合は、高血圧へ進行している可能性があります。

前年以前の結果も確認してみましょう。


>>オンライン診療・診療予約はこちら
当院の診療予約ページでは、オンライン診療・来院診療のいずれもご予約いただけます。ご都合に合わせてご利用ください。


「要受診」「要再検査」と書かれていたらどうする?

健康診断では緊張によって血圧が高くなる「白衣高血圧」の方もいます。

そのため、一度の結果だけで判断するのではなく、家庭で血圧を測定することが重要です。

一般的には次のように対応します。

要経過観察の場合

  • 家庭血圧を測定する
  • 生活習慣を見直す
  • 数週間〜数か月後に再評価

要受診の場合

  • 内科を受診
  • 家庭血圧の記録を持参
  • 必要に応じて治療を開始

家庭血圧の正しい測り方

家庭血圧は、診療方針を決めるうえで非常に重要な情報です。

次のポイントを意識して測定しましょう。

測定するタイミング

  • 朝:起床後1時間以内、排尿後、朝食・服薬前
  • 夜:就寝前

朝・夜それぞれ1〜2回測定し、数日から1週間程度記録すると、血圧の傾向が把握しやすくなります。

正しい測定方法

  • 椅子に座り1〜2分安静にする
  • 腕帯(カフ)は心臓の高さに合わせる
  • 会話をせずリラックスした状態で測定する
  • 毎日できるだけ同じ時間に測る

家庭血圧の基準は135/85mmHg未満が目安です。


血圧が高くなる主な原因

高血圧にはさまざまな原因があります。

主なものは次のとおりです。

  • 塩分の摂り過ぎ
  • 肥満
  • 運動不足
  • 飲酒
  • 喫煙
  • ストレス
  • 加齢
  • 遺伝的な体質

複数の要因が重なることで血圧が上がることも少なくありません。


放置するとどうなる?

高血圧を放置すると、血管への負担が続き、動脈硬化が進行します。

その結果、

  • 脳卒中
  • 心筋梗塞
  • 心不全
  • 腎臓病
  • 大動脈瘤

などの重大な病気につながる可能性があります。

高血圧は自覚症状がほとんどないため、健康診断で見つけることがとても重要です。


今日からできる高血圧対策

塩分を控える

1日の塩分摂取量は6g未満を目標にしましょう。

ラーメンのスープを残す、減塩調味料を使うなど、小さな工夫でも効果が期待できます。

適度な運動

ウォーキングなどの有酸素運動を1日30分程度、無理のない範囲で続けましょう。

適正体重を目指す

体重が多めの方は、減量によって血圧が改善することがあります。

飲酒・喫煙を見直す

飲酒は適量を守り、喫煙されている方は禁煙を検討しましょう。

睡眠とストレス管理

十分な睡眠をとり、ストレスをため込まないことも血圧管理につながります。


こんな場合は早めに受診しましょう

次のような方は、医療機関への受診をおすすめします。

  • 健康診断で「要受診」「要精密検査」と判定された
  • 家庭血圧が135/85mmHg以上の日が続く
  • 健診で140/90mmHg以上だった
  • 毎年血圧が高いと言われている
  • 糖尿病や脂質異常症、腎臓病がある

よくある質問

Q. 健康診断で一度高かっただけでも高血圧ですか?
一度の測定だけで診断することはありません。家庭血圧や複数回の測定結果をもとに総合的に判断します。

Q. 家では正常なのに病院では高くなります。
緊張などで血圧が上がる「白衣高血圧」の可能性があります。家庭血圧を継続して測定しましょう。

Q. 家庭用血圧計でも大丈夫ですか?
はい。上腕で測るタイプの血圧計がおすすめです。

Q. 血圧の薬は一生飲み続けますか?
生活習慣の改善で血圧が安定し、薬を減らせる方もいます。自己判断で中止せず、医師と相談しましょう。

Q. 毎年少し高いだけですが受診した方がよいですか?
はい。継続して高めの場合は、高血圧へ進行している可能性があるため、一度相談することをおすすめします。


まとめ

健康診断で血圧が高いと指摘されても、一度の測定だけで高血圧と診断されるわけではありません。

まずは健康診断結果を確認し、家庭血圧を正しく測定することが大切です。

家庭血圧が高い状態が続く場合や、「要受診」と判定された場合は、早めに医療機関を受診しましょう。


江東区で健康診断後の血圧相談なら東砂内科クリニックへ

東砂内科クリニックでは、健康診断で血圧が高いと指摘された方の再検査や、高血圧の診療を行っています。

家庭血圧の測り方や生活習慣の改善方法についても丁寧にご説明し、一人ひとりに合った治療をご提案します。

「健康診断で初めて血圧が高いと言われた」「家庭血圧をどう測ればよいかわからない」という方も、お気軽にご相談ください。

著者プロフィール

惠仁クリニック 院長 渋田 拓也

東砂内科クリニック 院長 渋田 拓也(しぶた たくや)
地域の皆さまが安心して相談できる「かかりつけ医」を目指し、一般内科をはじめ、生活習慣病(高血圧・糖尿病・脂質異常症)、発熱外来、健康診断、予防接種など幅広い診療を行っています。医療情報は日々更新されるため、本コラムでは最新の知見やガイドラインを参考に、正確で分かりやすい情報の発信に努めています。健康に関する不安や気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
▶ 医師紹介はこちら