こんにちは。江東区砂町の東砂内科クリニック、院長の渋田です。

「オンライン診療は便利そうだけど、費用が高そう……」
「保険はきくの?」
そんな不安を感じていませんか。

実は、オンライン診療も、医師が適切と判断し制度上の条件を満たせば、対面診療と同じように健康保険が適用されます。
一方で、システム利用料や配送料など、保険の対象外となる費用がかかることもあります。

厚生労働省は、オンライン診療について、対面診療と適切に組み合わせて行うことを基本とし、日頃から診療経過を把握している「かかりつけの医師」が実施することが望ましいとしています。
つまり、費用や支払いだけでなく、安心して相談できる医師とのつながりの中で利用することも大切です。

この記事では、オンライン診療の保険適用、自己負担、支払い方法、費用の内訳、領収書や医療費控除について、初めての方にもわかりやすく解説します。
最後に、一例として恵仁クリニックのオンライン診療ではどうなるのかもまとめてご紹介します。

この記事でわかること

  • オンライン診療で保険適用になるケース
  • 保険適用でも自己負担が発生する理由
  • オンライン診療の支払い方法費用の目安
  • 領収書や医療費控除で確認したいこと
  • 一例としての恵仁クリニックでの流れ

オンライン診療は健康保険適用される?

結論から言うと、オンライン診療でも、医師が適切と判断し、制度上の条件を満たせば保険診療として受けられます。
つまり、オンライン診療だから必ず自費になるわけではありません。

たとえば、慢性疾患の継続的な管理や、かかりつけ医による再診は、オンライン診療と相性がよく、保険診療として行われやすい場面です。
一方で、オンライン診療という“形式”そのものに保険がつくのではなく、その診療内容が保険診療として適切かどうかで決まる、という点は大切です。

また、厚生労働省は、オンライン診療は対面診療の代わりに完全に置き換えるものではなく、対面診療と適切に組み合わせることが基本だと示しています。
これは、オンライン診療では身体診察や検査など、対面診療に比べて得られる情報に限界があるためです。

保険診療になりやすいケース

  • 慢性疾患の継続的な管理
  • かかりつけ医による再診
  • 医師がオンラインでも安全に判断できる診療

自由診療になりやすいケース

  • 美容目的の診療
  • 医療機関独自の自費メニュー
  • 保険診療の対象外となるサービス

予約時に、保険診療のメニューなのか、自由診療のメニューなのかを確認しておくことが大切です。


【注意】オンライン診療で「全額保険」にならない費用とは?

ここは、とても誤解されやすいところです。

オンライン診療が保険適用になる場合でも、支払うすべての費用が保険の対象になるわけではありません。
健康保険が適用されるのは、主に診察料や処方に関わる医療そのものです。

一方で、次のような費用は保険外になります。

  • システム利用料
  • 事務手数料
  • 薬の配送料
  • 一部の決済手数料

つまり、患者さんが実際に支払う金額は、
保険診療部分の自己負担 + 保険外費用
で考えるとわかりやすくなります。

オンライン診療の費用内訳イメージ

項目健康保険の適用内容
診察料○(適用)1〜3割の自己負担が基本
お薬代○(適用)処方箋が出た場合の薬剤費
システム利用料×(対象外)予約・ビデオ通話システムの使用料
配送料×(対象外)薬を自宅に配送してもらう費用
事務・決済手数料×(対象外)振込手数料や一部の決済手数料

オンライン診療の自己負担はいくら?費用の目安を解説

保険診療として扱われる場合、自己負担割合は、対面診療と同じ考え方です。
年齢や所得に応じて、1割から3割などの自己負担になります。

そのため、オンライン診療だからといって、保険診療部分まで特別に全額自己負担になるわけではありません。

ただし、オンライン診療では、保険外費用が加わることがあります。
ですから、費用は次のように考えるのが現実的です。

  • 保険診療部分の自己負担額
  • システム利用料や事務手数料
  • 薬代
  • 送料や決済手数料

この総額を見ておくと、受診後に「思っていたより高かった」と感じにくくなります。


オンライン診療の費用は何で決まる?

オンライン診療の費用は、診察料だけでは決まりません。
主に、次のような項目で決まります。

診察料

保険診療であれば、厚生労働省が定める診療報酬に基づき、自己負担割合に応じて支払額が決まります。
自由診療の場合は、医療機関ごとに料金設定が異なります。

システム利用料・サービス手数料

オンライン診療では、予約管理、ビデオ通話、本人確認、決済などの仕組みが必要です。
そのため、システム利用料や事務手数料が別途かかることがあります。

通信費

患者さん側の通信費は、基本的に自己負担です。
ビデオ通話はデータ通信量が増えやすいため、安定したWi-Fi環境で受診するほうが安心です。

薬代・送料

薬が処方される場合には、診療費とは別に薬代がかかります。
配送で受け取る場合は、送料や梱包料がかかることもあります。院外処方では、医療機関への支払いと薬局での支払いが発生します。


オンライン診療の支払い方法は?クレジットカードや後払いについて解説

オンライン診療では、診察後に会計窓口へ行かないため、支払いもオンライン上で完結させる設計が多く採用されています。
もっとも一般的なのは、クレジットカード決済です。

主な支払い方法

  • クレジットカード決済
  • 後払い
  • 銀行振込
  • 一部の医療機関での窓口精算

クレジットカード決済

予約時または事前にカード情報を登録しておき、診察後に診療内容が確定した段階で自動決済される仕組みが多くなっています。
診察後に改めて支払い操作をしなくてよいので、オンライン診療と相性の良い方法です。

後払い

診療後に請求書が届き、コンビニ、銀行、郵便局などで支払う方式です。
カードを使いたくない方には利用しやすい一方で、手数料がかかることや、請求書が届いた後に振込作業が発生するため手間がかかることなど、デメリットもあります。

銀行振込

普段からネットバンキングを使っている方にはわかりやすい方法ですが、振込手数料がかかることや、入金確認に時間がかかることがあります。


支払いタイミングはいつ?

オンライン診療の支払いタイミングは、次の3つに大きく分けられます。

  • 予約時
  • 診察後
  • 後日精算

もっとも多いのは、診察後に金額が確定してから支払う方法です。
保険診療か自由診療か、薬が出るかどうかなどで金額が変わるため、この流れが自然です。

予約時決済ではキャンセル規定を、診察後決済では決済通知の見落としを、後日支払いでは支払い期限を、それぞれ確認しておくことが大切です。

また、システム利用料、送料、時間外対応の費用などは、診察料とは別に表示されることがあります。予約前に総額の目安を確認しておくと安心です。


領収書は出る?医療費控除はどう考えればよい?

オンライン診療でも、領収書や明細書は発行されることが一般的です。
最近は紙ではなく、PDFをダウンロードする形式が増えています。会社への提出や家計管理のためにも、受診後に保存しておくと安心です。

医療費控除については、診察代や薬代は対象になりやすい一方で、システム利用料や送料などは扱いが分かれることがあります。
そのため、基本的には診察代・薬代の領収書を保管し、詳細は税務署や専門家に確認するのが安心です。

医療費控除で意識したいこと

  • 診察料・薬代の領収書は必ず保管する
  • 医療機関分と薬局分で領収書が分かれることがある
  • システム利用料や送料は内訳がわかる形で残す
  • 詳細は税務署等に確認する

Q&A|オンライン診療の費用・保険・支払いでよくある質問

Q1:初診からオンライン診療は受けられますか?

初診からオンライン診療を受けることはできます。ただし、症状や医師の判断によっては対面診療が必要になることがあります。
また、初診からオンライン診療が行われる場合には、処方日数の制限がかかったり、一部の薬剤(睡眠薬や抗うつ薬など)が処方できなかったりすることがあります。

Q2:オンライン診療は保険適用なら対面診療と同じ金額ですか?

保険診療部分の考え方は対面診療と同じですが、システム利用料や送料など保険外費用が追加される場合があるため、総額は異なることがあります。

Q3:薬代もまとめて支払えますか?

薬局の運用によって異なります。
院外処方の場合、対面診療と同じように医療機関への支払いと薬局への支払いが分かれることが多いです。配送を選ぶ場合は、薬代に加えて送料がかかることもあります。


一例として、恵仁クリニックのオンライン診療ではどうなっている?

ここまで一般的な考え方をお伝えしてきました。
では、一例として、恵仁クリニックのオンライン診療では実際にどうなるのかをご紹介します。

当院では、オンライン診療の予約や受診に melmo(メルモ) を利用しています。
melmoは予約時に診療メニューと診察方式を選べる仕組みで、予約やお薬手帳などの利用にはアカウント登録またはログインが必要です。

健康保険が適用になる場合

恵仁クリニックのオンライン診療でも、診療内容が保険診療として扱われる場合は、対面診療と同じように健康保険が適用されます。
melmoサポートでは、健康保険でのオンライン診療を予約する際には、各アカウントごとに保険情報の登録または更新が必要と案内されています。保険情報が有効でない場合、保険が適用されず医療費が高額となる可能性がある点も案内されています。

そのため、当院のオンライン診療でも、保険診療として受ける場合は、予約前に保険情報を確認・更新しておくことが大切です。
保険診療として扱われる部分については、対面診療と同じように、年齢や所得に応じた1割から3割などの自己負担が基本になります。

また、厚生労働省の考え方と同じく、当院でもオンライン診療は対面診療と適切に組み合わせて使うものだと考えています。
日頃の診療経過を把握している医師のもとで相談できることは、費用面だけでなく、安心感の面でも大きな意味があります。

保険外になることがある費用

一方で、オンライン診療では、診察料や薬代とは別に、システム利用料や配送料などがかかる場合があります。
こうした費用は保険の対象外になります。当院のオンライン診療では、
保険診療の自己負担分 + システム利用料(税込700円)
がかかります。当院は院外処方ですので、薬代については、薬を受け取られる薬局でお支払いいただくことになります。

支払い方法はどうなる?

melmoサポートでは、診察を予約する際にはクレジットカードの登録が必須と案内されています。
利用できるカードブランドは、VISA、MasterCard、AmericanExpress、JCB、DinersClub、Discover の6種類です。デビットカードやプリペイドカードなどは、カードの種類によって利用できない場合があります。

当院のオンライン診療でも、オンライン診療を受ける場合は、予約前にクレジットカードを登録し、診察後に登録済みカードで決済する流れになります。
つまり、診察後に別途会計の手続きをする必要がなく、支払いまでオンラインで完結しやすい仕組みです。

領収書はどうなる?

melmoサポートでは、病院・診療所や薬局から受領した資料や領収書は、ご利用端末に保存したのち印刷できると案内されています。
保存方法も、予約履歴や資料画面から確認できるよう説明されています。

つまり、当院のオンライン診療でも、必要に応じて領収書を保存・印刷して管理しやすい仕組みです。
会社提出や家計管理のためにも、受診後は資料や領収書を保存しておくと安心です。

医療費控除はどう考えればよい?

医療費控除の考え方としては、一般的に診察代や薬代は対象になりやすい一方で、システム利用料や送料などは扱いが分かれることがあります。
そのため、当院のオンライン診療を利用した場合も、診察料・薬代の領収書は保管し、システム利用料や送料も内訳がわかる形で残しておくのがおすすめです。

細かな取り扱いは個別事情で変わることがあるため、最終的には税務署や専門家に確認すると安心です。

当院のオンライン診療を利用するときに確認しておきたいこと

  • 今回受診する目的が保険診療の適用かどうか
  • 予約前に保険情報が登録できているか
  • クレジットカード情報が登録できているか
  • 診療料以外に保険外費用としてシステム利用料(税込700円)が発生すること
  • 受診後に領収書を保存しておくこと

この流れが見えていると、**「オンライン診療は便利そうだけれど支払いが不安」**という気持ちは軽くなると思います。


まとめ

オンライン診療でも、医師が適切と判断し、制度上の条件を満たせば、保険診療として受けられることがあります。
つまり、オンライン診療だから必ず自費になるわけではありません。

ただし、保険適用になるのは主に診療そのものに対する部分であり、システム利用料、送料、事務手数料などは保険外になることがあります。
そのため、オンライン診療の費用は、

  • 健康保険診療部分の自己負担
  • 保険外費用
  • 薬代や送料

を合わせた総額で考えることが大切です。

また、厚生労働省は、オンライン診療は対面診療と適切に組み合わせて行うことが基本で、原則としてかかりつけ医が実施することが望ましいとしています。
当院では、安心してオンライン診療を利用していただくために、オンライン診療では十分な情報が得られない、精密検査が必要などと医師が判断した際には、速やかに対面診療への切り替えや適切な医療機関へのご紹介を行っています。「オンライン診療は高そう」と感じていた方も、保険が使える部分保険外になる部分を分けて考えると、全体像がわかりやすくなります。
ご自身の症状や生活スタイルに合うかどうかを踏まえながら、上手に活用していただければと思います。


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